こんにちは。フリースキーの情報ブログ、スキぶろです。
今回は
「フリースキーの360に興味を持ったけど、やり方がわからない」
「自己流でチャレンジしてみたけど、上手くいかない」
こんな疑問に答えていきます
本記事の内容
- 1年中ジャンプの練習ができる施設がある
- 360にトライするための4STEP
- 効果的な練習方法で効率よくトリックをマスター
1年中スキーを履いてジャンプの練習をできる施設がある
ジャンプやってみたいけど、転んで怪我するリスクが。。。
そんな方にも安心して練習できる場所がオフトレーニング施設です。
1年中スキー板を履いてジャンプの練習をすることができます。
しかも着地は雪よりも柔らかい素材なので転倒しても怪我のリスクが非常に低い。
今回はオフトレ施設を利用して360を習得するステップを紹介していきます。
今回は利用した施設は「埼玉クエスト」
最近では全国にいくつもあるエアマットジャンプの施設の一つで
埼玉県の寄居町にある練習施設です。
小さい初心者向けのジャンプもあるので初めて飛ぶという方でも
チャレンジしやすい施設になっています。
オフトレーニング施設を利用するメリットとデメリット
メリット
- 失敗しても怪我のリスクが低い
- 同じジャンプ台を繰り返し練習できる
- 他にも練習している人がいる
新しいことに挑戦するのに対してありがたいメリットが盛り沢山
ジャンプするのが毎回同じ環境なので動作やトリックの練習に集中できるし、同じトリックを練習している仲間が見つかる場合も少なくありません。山ではゴーグルなどで顔を隠していることが多いですが、オフトレ施設ではゴーグルはしないので相手の顔も見えるので友達になりやすい!!私もオフトレ施設に通うようになってからどんどん友達が増え、スキー関連の友達が一番多いくらいですw
デメリット
- オフトレ用の道具が必要
- 雪山と全く同じ感覚ではない
- 怪我のリスクは0というわけではない
今回のマットジャンプのような施設ではダリングと言ってエッジを丸めた板が必要になります。使用しなくなった板や中古を安く手に入れるケースが多いですが、施設によってはレンタルもあったりするので、近くにある施設はどんなものが必要でレンタルがあるのかを確認してから行くと良いです。いくら安全なオフトレ施設といえど、当たりどころが悪かったりすると怪我をしてしまう場合もあります。安全だからと言って無理をせず、コツコツと練習していくことで低いリスクで練習することができます。そして限りなく雪の感触に近いブラシではありますが、やはり雪山とは少し違うところもあるのでオフトレでトリックができたからと言って山で焦らない気持ちが大事になってきます。
STEP1.素抜けでジャンプのポジションを確認
素抜けが大事な理由
素抜けは全てのジャンプの基本で、安定したジャンプをするために必要なポジションを作る非常に重要な飛び方です。
素抜けのポジションが安定することで、その上でジャンプやトリックの動作を自由に組み合わせていくことができます。
逆にポジションが悪いと、ジャンプの動作で失敗したりトリックをかけ損なった時に大きなリスクが発生します。
とはいえ「素抜けが完成するまでトリックの練習はしない」となると何もできなくなるので、常にポジションを意識しつつ、トリックとかで何か失敗したら素抜けに戻ってきてポジションを確認するのがおすすめです。
ポジションの作り方
- 直立した状態から軽くひざを前に出す
- 上体を少し前傾させる
- 手はリラックスしてぶら下げる感じで
1.直立した状態から軽く膝を前に出す
真っ直ぐ立った状態から軽く膝を曲げ、前に出します。膝の先端の位置が爪先の真上に来るぐらいの位置が大体ちょうど良い位置です。空気椅子みたいにお尻が下がって膝が前に出ていない状態で曲がったポジションは後傾なので要注意です。
2.上体を少し前傾させる
膝を出すポジションができたら上体を少し前傾させていきます。頭の位置が足と膝の延長線上にくるイメージです。足の裏の感覚を意識して、母指球あたりに力が入る位置が良い位置になります。
3.手はリラックスしてぶら下げる感じで
膝と状態のポジションができたら腕はリラックスしてぶら下げる感じでOKです。ぶら下げた位置が膝の真上あたりに来ていればOKです。
まずは板やブーツを履いていない状態でポジションを確認し、それから同じポジションを作るイメージでやってみるのがおすすめです。
良い素抜けと悪い素抜けの判断方法
一人で練習していると自分のやっていることが合っているのかどうしても判断しづらいですよね。
素抜けの良し悪しを判断するには「着地した時にどうなっているか」を意識する
素抜けはよくも悪くもジャンプした時のポジションがそのまま着地に反映されます。
後傾になっている場合→テールから着地
前傾になっている場合→ノーズから着地
右に寄っている場合→右足から着地
左に寄っている場合→左足から着地
適正なポジションが取れていると、アプローチポジションそのままで左右のバランスが崩れずランディングの斜面にいた全体で着地するような感覚で着地することができます。
余計な動作をせずそのままジャンプするので、誤魔化しが効かない分自分がどうなっていたかを把握しやすくなっています。
なので「着地のポジションがどうなっていたか」を意識することで良し悪しを判断することができます。
STEP2.ストレートジャンプで素抜けにジャンプ動作を加える
トリックにストレートジャンプが必要な理由
ストレートジャンプがある程度出来るとトリックの習得が素早く、効率がよくなります。
素抜けが安定していることは非常に重要ですが、それだけではトリックは難しいです。
素抜けは言わば「ただ放り投げられたような状態」なので、自分からジャンプに動きを出していくことができません。
そこで、ある程度自分からジャンプして空中で動ける状態や回転の軸を作ることが必要になります。
STEP1で作った土台の上に、動くきっかけを作るのがストレートジャンプになります。
これも素抜けと同様、ストレートだけの完成度を上げているとキリがなくなるので、常に意識をしながら、トリックが上手くいかなかったらストレートに立ち返ってみるといった練習方法がおすすめです。
ストレートジャンプを練習して素早く、効率よくトリックを習得しましょう!!
ストレートジャンプの動作
ストレートジャンプの動作はジャンプといっても跳ねるわけではなく
「地面に対して踏ん張りながら、曲がっている膝を伸ばしていく」動きです。
素抜けで作った母指球に力が入る位置をキープしたまま膝を伸ばして立ち上がっていきます
立ち上がった時の頭の位置は横から見て爪先の上に頭があるぐらいの位置になると思います。
頭の位置がかかとの真上の場合、後傾の原因になるのでしっかり母指球が踏ん張れる位置の上で立ち上がっているか確認してみましょう。
動作自体はシンプルに「曲がっている膝を伸ばして、立ち上がる」ことです。
ニュートラルポジションから 膝を伸ばして立ち上がっていく ポジションはそのままで真上に 母指球を押さえながら足裏全体が上がるように飛びます
大事なのはタイミング
ストレートジャンプではジャンプ台の中で自分で動作を行うので動くタイミングが重要です
タイミングが早すぎたり遅すぎたりすると、バランスを崩したり回転がうまく出来ない原因になります。
動きは横から見ると「板がリップ(ジャンプ台の先端)から出始めたら動きを始める」くらいがちょうどいいです。
具体的なコツは、「視界からリップが消えたぐらい」が動作開始のポイントです。
視界の中にリップがあるうちは自分はまだリップより手前にいるということになります。
なので、視界からリップが消えたのを確認すると同時に動き出すぐらいが丁度良いです。
うまくいかない時は
バランスが崩れてしまったり、テールから着地してしまう場合などは陸の動作をもう一度確認してから動いてみましょう。横から動画を撮ってポジションを確認するのも効果的です。
STEP3.180でストレートジャンプに回転動作を加える
まずは一番小さい回転数でジャンプに回転動作をプラス
スキーのジャンプでは肩と腰を使った回転の動作と飛ぶためのジャンプの動作がうまく噛み合うことによってスピントリックをすることができます。
しかし、いきなり360を回そうとすると必要な回転力が増える分、動作とタイミングが難しくなります。
そこで、ジャンプのスピントリックの中では一番回転数の少ない180でストレートジャンプに肩と腰を回転する動作を組みわせるイメージを掴んでいきます。
ためを作ったポジション ためを解放しながらストレートジャンプ を始める 横回転が乗ったストレートジャンプ 回転量は時計の50分から55分あたりが目安
360につながる180
360を目標にした場合、180をきれいに着地することよりもジャンプのタイミングに回転の動作を合わせることが重要になります。
180のきれいな着地を目標にした場合、回転を止めてコントロールする動きがあります。
しかし回転を止めてしまうと180以上の回転が難しくなってしまうため、敢えて回転と目線を止めない意識を持って技をかけます。
着地は180を超えてしまうこともありますが、オーバーしているのはジャンプと回転のタイミングが合っている証拠。
それこそ360に感覚を繋いでいくためのジャンプになります。
マットジャンプの利点を生かして、ジャンプと回転の歯車を噛み合わせるイメージで練習します。
ためを解放して肩と腰で回転を開始 回転を強めたストレートジャンプ 180よりも回転量が多い
STEP4.360にチャレンジしてみよう
STEP1-3の動きを組み合わせる
ここまでのステップをクリアしてきたらあとはほんの少し回転を強くしてジャンプするだけ
ポジション、ジャンプ、回転の3つのポイントを意識してトライしてみましょう
ランディングのポジションに注目
ランディングのポジションに注目すると、今のジャンプがどうだったかをある程度把握することができます。
素抜けと同様、テールから着地した場合はアプローチが後傾、右にバランスが崩れてしまう場合はジャンプ動作が真っ直ぐできていない。
など、うまくいかない時にある程度原因を予測して、修正するポイントを見極めることができます。
もし映像を撮ったりして見比べることができる場合はアプローチのポジションから見直していくのが良いと思います。
うまく行ったらひたすら繰り返す
上手くいったら感覚を身につけるチャンスです。
いい感覚が何も意識しなくても出てくるように、ひたすら繰り返していきます。
何も考えないでうまくできたら「完成」といえるレベルになります。
しかし、何度も繰り返していくとだんだんずれていくこともあるのが普通です。むしろその方が多いです。
繰り返す中で自力でずれを修正する許容範囲を広げていくことがリスクの少ないジャンプにつながっていきます。
360が回れるとジャンプが格段に楽しくなると思います。修正することも楽しみながら、どんどん繰り返していきましょう。
効果的に練習するには
やり方はわかっていても体は中々思い通りには動かないものです、コツと意識するポイントを押さえて効率よく練習していきましょう。
4STEPの一つ一つの動きを意識
各ステップでのポイントになる動きを意識することでそれぞれのステップでの練習効果をより高めることができます。
素抜けでは「ポジション」
ストレートでは「ジャンプ動作」
180では「回転動作」
360では「動作の組み合わせ」
一つ一つに集中することで良い動きが身についていきます。
全てをまとめてクリアしようとすると安定しなかったり、うまくいかなかったときに修正するポイントが見つかりづらいのでそれぞれの動きの大切なポイントを意識して練習してみましょう。
STEP間の繋がりを意識して練習
ステップアップは手前のステップに一つ一つ動きを追加していく流れになります。
次のステップに進むときにはベースになる手前のステップの上でやることが大切。
特に、回転動作を加えるときはストレートジャンプが疎かになら何ように気をつけましょう。
一つ一つの動作で掴んだ感覚を少しづつ混ぜて行くと自分の中に感覚が蓄積されていきます。
感覚が増えると動きの自由度も上がって行くので自分のやりやすいところを探してみましょう。
それぞれ完璧を目指すよりもある程度の段階で次のステップを練習する
具体的な点数で評価したりできるものではないので、一つ一つで完璧を目指すとキリがなくなってしまいます。
ある程度動きがわかってきたら次のステップにチャレンジしてみましょう。
動作を加えたときにうまくいかない場合や繰り返す中でうまくいかなくなった時に手前のステップと行ったり来たりしながら練習することでベースになる動きと加える動きの繋ぎが上手くなっていきます。
安全性の高いエアマット施設でもあるので、1つのステップにあまりこだわり過ぎずどんどんチャレンジしていきましょう。
うまくいかないときは原因を切り分けるのが重要
ジャンプがうまくいかないときは原因を切り分けることである程度修正の目星が付いていきます。
カメラで自身の映像を撮って理想としている映像などと比べて確認していきましょう。
ポジション、動作などうまくいっていないポイントがどこなのか、その動きをどう意識して改善するかを見つけましょう。
各ステップで意識するポイントは映像チェックの際も重要なポイントになるのでまずは4つのポイントに絞って動きを確認してみましょう。
まとめ
フリースキーのトリックは一見複雑そうでどうやったらいいのかわからないものも多いですが、動きを分解し組み合わせることでステップを踏んで練習することができます。
360に限らず、ジャンプやボックス、グラトリなどあらゆるトリックに言えることなので、まずは小さな動きから一つ一つ動きを増やしていきましょう。
新しい動きを覚えることはとても楽しいですし、トリックの練習によってポジションが良くなって滑りがさらにパワーアップなんて嬉しいオマケもついてきたりします。
楽しみながら少しづつステップアップしていきましょう!!
この記事を読んで「出来そうだな」「チャレンジしてみたいな」って少しでも思ってもらえれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
不定期ですがフリースキーの情報を共有する記事を書いていきますのでよかったらまた見に来てくれれば嬉しいです😊
疑問や質問がありましたら気軽に質問してください!
それではまた次回
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